山口県下関市の長府侍町にひっそりと佇む「SOUZAEMON」は、130年以上の長きにわたり、時代の移り変わりを静かに見守ってきた武家屋敷です。
TAKADA COFFEEが継承をして、カフェ、ギフトショップ、珈琲屋のスイーツ製造所として生まれ変わりました。
その格式高い建物を背景に、現代のカフェ文化と伝統が調和する場所として、てコーヒーの持つ楽しさや奥深さを体験していだけます。
武家屋敷の歴史を重んじるSOUZAEMONの特徴
SOUZAEMONは、一枚一枚の壁や梁、欄間にかつての職人の技と心が息づいています。
そのすべてが当時のまま保たれており、歴史を重んじ、継承する精神が色濃く反映されています。
敷地内には時代とともに成長した大木や季節の花々が庭を彩り、その美しさは、波打つガラス窓越しに楽しむことができます。
この窓からの景色は、武家の人々が日常で楽しんでいたであろう風景そのものでしょう。
武家屋敷カフェSOUZAEMONの魅力
「SOUZAEMON」の魅力は、日本の伝統的な建築要素が随所に散りばめられている点にあります。
木造の建物は、季節の変化とともに微妙に変化し、和紙の色合いも時と共に和む美しさを増していきます。
この変化は老朽化や劣化ではなく、時が経つことで増す「和」としての美しさ。その空間造りには、30名以上の職人の技と情熱が注ぎ込まれています。
書道家 万美さんの作品を楽しみながらコーヒーを
日本だけではなく世界で活躍する下関出身で書道家の万美さん。
9歳で筆を持ち、高校時代より書家を志し、HIP HOPカルチャーのひとつ、グラフィティを書道と同じ視覚的言語芸術と捉えたcalligraf2ityを確立しました。
そんな書道家の万美さんがコーヒーを使って墨をすり、武家屋敷の襖に描いた「珈琲」の文字。
筆の音、墨の音、香り、コーヒーだけではつくれない新たな余韻。
その余韻をぜひお楽しみください。
カフェ訪問をきっかけに城下町の散策を
訪問者には、店舗隣接の駐車場の利用を促していますが、台数には限りがあるため、長府侍町周辺の多数ある駐車場を利用することが推奨しています。
この地域には城下町の趣きを残す小道や、壇具川沿いの散策路もありますので、カフェ訪問を機に、周辺の風情も楽しんでいただきたいとのこと。
「SOUZAEMON」は、歴史と現代、伝統と新しさが交錯する場所。一歩足を踏み入れれば、時の流れを忘れ、心安らぐ時間を過ごすことができるでしょう。