コーヒーといえば、多くの国々が生産地として知られていますが、エチオピアはコーヒーの歴史において非常に特別な場所です。
多くの専門家たちは、コーヒーの起源はエチオピアにあると指摘しています。
そんなエチオピアに伝わる伝説や、エチオピア式のコーヒーの淹れ方などを今回はご紹介していきます。
コーヒーの起源と呼ばれるエチオピアの羊飼い
羊飼いのKaldi(カルディ)が、夜になってもヤギが興奮して跳ねまわる異様な光景を不思議に思い、観察したところ、草と一緒に赤い実を食べているのがわかりました。
カルディ自身も赤い実を食べたところエネルギーを感じて、この赤い実の力を知りたいと思い、地元の修道院で紹介し、そこで煮て飲む方法が試みられました。(諸説あります)
これが「コーヒー」の起源だといわれており、エチオピアがコーヒーの故郷と呼ばれる理由です。
エチオピアのコーヒーの種類とその独特な風味
エチオピアは、多様な気候と土壌を持つため、さまざまな種類のコーヒー豆が育つ場所です。その結果、エチオピア全体でさまざまな風味のコーヒーが楽しめるのです。
とくにエチオピアの代表的な存在のブランドでもあるシダモ(Sidamo)を筆頭に、イルガチェフェ(Yirgacheffe)、ハラー(Harrar)などの地域は、コーヒー愛好者や専門家から高い評価を受けています。
エチオピア式コーヒーの淹れ方
ジャバナと呼ばれる素焼きのコーヒーポットを使ってコーヒーを淹れるのが、エチオピアの特徴です。
ジャバナに水を入れ沸騰させたたと、極細挽きしたコーヒー粉をいれ、その後も弱火で4-5分煮出したあと火をとめ、コーヒーの粉が沈殿するのを待ちます。
コーヒー粉が沈んだらカップに少し高い位置からコーヒーを注ぐのがエチオピア式のコーヒーの淹れ方です。
エチオピアの伝統的な習慣であるカリオモン
エチオピアには、カリオモンと呼ばれる「コーヒー・セレモニー」があり、日本の茶道のようだと例えられることもある、おもてなしの儀式です。
おもに女性がこの儀式をとりおこない、結婚する前の女性が学ぶ大切な作法の一つとしてエチオピアでは知られているようです。大事な行事や、特別なお客さんが来た時に行います。
お客さんの前でコーヒーの生豆を焼き始め、3杯のコーヒーを飲むのが正しいやり方です。1時間半から2時間くらいの時間がかかるため、お香を焚きながら、お客さんはパンやポップコーンを食べて待つようです。
TAKADA COFFEEで販売するグジ・ ウラガ
エチオピアのグジ ウラガという地域で栽培された「エチオピア グジ・ウラガ」は、温州みかんやびわのようなフルーティーさでバランス、甘さもあり飲みやすいのが特徴です。
苦味が少なくまるでフレーバーティーを飲んでいるかのようなコーヒーですので、コーヒーが苦手な人もチャレンジしてみるといいかもしれませんね。